和剤局方・痼冷門に『積労虚損,四肢沈滞,骨肉酸疼,吸吸少気(浅薄呼吸)行動喘畷(労作性呼吸困難)少腹拘急,腰背強痛,心虚驚悸(一寸したことで驚き動悸する)咽乾唇燥,飲食味無く,陰陽衰弱,悲憂惨戚,臥多く起少なく,久しき者は積年,急なる者は百日,漸く痩削に至り,五臓の気喝き,振復(回復)すること難きを治す。また肺と大腸と倶に虚し,咳嗽下痢,喘乏少気,嘔吐,痰涎するを治す』とある。 浅田方函口訣に『此方は気血両虚を主とすれども,十全大補湯に比すれば 遠志,陳皮,五味子ありて脾(胃)肺を維持するの力優なり。三因には肺と大腸と供に虚するを目的にて下痢喘乏に用いてあり。万病とも此意味のある所に用うペし