香蘇散

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香蘇散

明と朝鮮の6万の軍に包囲された蔚山城で加藤清正が援軍を待つために籠城した際、壁に塗り隠していた油紙に包んだ香蘇散を取り出して兵に飲ませ士気を上げ危機を脱したという曰くつきの処方です。
出典は和剤局方です。
香蘇散


治四時瘟疫,傷寒,或感四時不正之氣,頭痛發熱,或運或嗽,及治中脘氣滯,兼感風寒,并皆治之。

香附子(炒,去毛)
紫蘇葉(各二兩)
陳皮(去白,一兩)
甘草(炙,一兩)

右爲麤末。每服三錢,水一盞,生薑三片,大棗一枚,煎至七分,去滓,熱服,不拘時候。

現代語訳・解説
【主治(効能・適応症)】
四季を通じて発生する流行性の熱病(四時瘟疫)や、感冒・インフルエンザ(傷寒)、あるいは季節外れの不正な気(気候の乱れ)に中(あた)って起こる頭痛や発熱、めまい(或運)、咳(或嗽)を治す。また、胃腸に気が滞り(中脘気滞)、そこに風邪(ふうじゃ)や寒邪が重なったものも、すべてこれを治療する。

【生薬(組成・分量)】
香附子(こうぶし):2両 (炒って毛を除いたもの)

紫蘇葉(しそよう):2両

陳皮(ちんぴ):1両 (内側の白い部分を除いたもの)

甘草(かんぞう):1両 (炙ったもの=炙甘草)

【用法】
これらを粗めの粉末(麤末)にする。1回の服用につき3銭(約10g前後)を取り、水1盞(コップ1杯ほど)、生薑(生姜)3片、大棗(ナツメ)1枚を加え、7割程度になるまで煎じる。滓(かす)をこし、温かいうちに服用する。服用時間はいつでもよい(不拘時候)。

香蘇散は、紫蘇葉や香附子といった「理気薬(気の巡りを良くする生薬)」を中心に構成されているのが特徴です。体表の邪気を発散させるだけでなく、ストレスや気の滞り(気鬱)からくる胃腸の不調や、風邪の初期症状に広く用いられる名方です。

薬袋には朝鮮軍陣図屏風より蔚山城の部分を使いました。

香蘇散

香蘇散

商品説明
効能・効果

神経質で気分がふさぎ、みぞおちがつかえ、倦怠感、食欲不振などがあるもので、
肩こり、頭重、頭痛、めまい、耳鳴り、腹痛、悪心などを伴うもの。

胃腸の弱い人の感冒、気鬱、蕁麻疹、神経性月経困難症。

其の昔征韓の役、清正の医師の此の方にて兵卒を療せしも、気鬱を揮発せしが故なり。
『勿誤薬室方函口訣』浅田宗伯より

香蘇散


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